
皆さんはエルネスツ・ガルビス(表記ゆれあり、グルビスとも)選手をご存じでしょうか。あまり有名なテニスプレイヤーではなく、最近は特に目立った活躍がないですね。一回戦負けが多いです。しかし実は彼、2014年の全仏オープンでベスト4になったこともあります。その時の白鳥のようなフォアハンド、魅力的でした。今回はそのフォアハンドやグルビス選手の特徴、他の選手との相性についてみていきます。

ガルビス選手とは?どんな選手?
エルネスツ・ガルビス選手はラトビア出身の男子プロテニスプレイヤーです。1988年生まれで31歳(2019年9月時点)、現在のランクは123位ですが自己最高ランクはなんと10位であり、フェデラー選手を破ったこともある侮れない選手です。幼少期から家の経済状況が非常に良く、家にテニスコートもあったそうです。ラトビアで3番目にお金持ちであるという噂もあり、父親は投資家で母親は女優。そういう環境はスポーツに集中するために貴重ですね。ちなみにラトビアで男子トップ10入りは初だそうで、日本の錦織選手のように国を代表する選手ですね。またラトビアの女子選手ではセバストワ選手やオスタペンコ選手が有名です。特にオスタペンコ選手の2017年全仏優勝は大波乱で面白かったです。

話を戻しましょう。グルビス選手は2004年にプロテニスプレイヤーとなり、その後191㎝で85キロという恵まれた体格を活かしたパワフルなプレーで活躍していきました。特にサーブは速く、また体格に似合わずドロップも正確です。グランドスラムでは全仏の2008でベスト8、2014でベスト4という記録があります。ウィンブルドンでも4回戦や3回戦に進出するなど良い結果が時々ありますが、一方で全米と全豪では1,2回戦負けが続いています(全米では一度、2007年にベスト16あり)。ハードコートが苦手なのかもしれません。
鳥類のようなフォアハンドのフォーム
で、このグルビス選手の最も面白いところがフォアハンドです。手を思いっきり広げて打つのです。かっこいいですよ。
上のズべレフ戦の動画の時にはあまりフォームが目立たないのですが、下の動画では非常に分かりやすいですね。ユニークなフォアハンドの選手として紹介されています。個人的には、2014年の頃のフォアハンドが一番必殺技みたいでかっこよかったと思います。2014の全仏の動画を張りたいのですが埋め込みができない仕様でした…
見ていただけるとわかると思います。羽ばたいていますね。ただ2019年の彼のフォームなんかを見ていると、だいぶ白鳥フォームが簡略化されているような気がします。以前より手を思いっきり伸ばさず、ドライブ回転を重視した擦る打ち方ですね。もしくは、思い切り手を広げるほどの余裕ある球を相手に打たせる試合展開ができなくなったのか、うーん、どうなのでしょう。下のティーム戦の打ち方も結構好きです。これは2015年ですね。
他の選手との相性(2019年夏時点)
では有名選手との対戦成績を見ていきましょう。
- 対フェデラー 2勝3敗 (グルビスが2勝の意味)
- 対ナダル 0勝7敗
- 対ジョコビッチ 1勝7敗
- 対マレー 1勝5敗
- 対錦織 0勝3敗
- 対西岡 1勝0敗
- 対ズべレフ 1勝1敗
- 対チチパス 0勝1敗
- 対コリッチ 0勝1敗
- 対シモン 0勝3敗
- 対ガスケ 1勝4敗
- 対モンフィス 0勝2敗
- 対ツォンガ 3勝3敗
- 対イスナー 4勝3敗
- 対アンダーソン 1勝1敗
- 対カルロビッチ 3勝1敗
ナダル以外のビッグ4に勝っているというのがまず怖い。それに2m超えの選手に強い。面白いですね、ガルビス選手。